ここでは右手のフォームについて解説します。
解説の前に1つ注意点ですが、これから紹介する方法は
あくまで私のやり方ですので、体形の違いなどで合わない部分もあるかと思います。
ただ、どういう点に気をつけるべきかを書きますので、
そこから自分にあったフォームを探してください。
まずは写真で全体像をご確認ください。
気づいた方もいるかもしれませんが、実は私はギター支持具(補助具)を使っています。
補助具の詳細については別のコラムで紹介する予定ですが、
私のおすすめはこちらです↓↓↓
ギターリフト ミディアム 15000円(税別)
http://www.siejapan.com/string_accessories/guiterlift.html
少し値段が高いですが、かなりおすすめです。
これを使うことによってギターのヘッドをあげることができます。
そして、ここがポイントです。
”ヘッドはできるだけ高くする”
高くすることで右手の手首の曲げを最小限にすることができます。
赤い線で描いた部分に注目してください。
この線をなるべくまっすぐにし、手首が曲がらないようにすることが右手のスムーズな動きには必要です(写真も少し曲がっていますが、それについては後述)
ではなぜまっすぐにするのが良いのかというと、実は指を動かす大元の筋肉は写真の青丸部分にあります。そこから腱(糸のようなもの)がちょうど赤い線に沿って伸びて、最終的に指の骨にくっついています。
例えると操り人形のような感じだと思っていただければ分かりやすいかと思います。
青丸部分で指の骨についた糸を引っ張って動かしている感じです。
気づいた方もいると思いますが、手首はその糸の通り道なんです。
なので、手首が曲がっていると、その糸をスムーズに引っ張ることができなくなります。
糸の途中が曲がっているよりもまっすぐの方がスムーズに動かせることは
イメージできるかと思います。
イメージがつかみにくい方は1度ご自身の手で試してみるとわかるかと思います。
手首を90度ぐらいまで曲げたときとまっすぐにしたときではどちらの方が
指は動かしやすいですか?
そして、実は私の持ち方でも少し手首は曲がってしまっていますが、
これは右脚にギターを載せているためです。
理想は赤い線がまっすぐになることですが、これはクラシックギタリストのように
ギターを左脚に載せないとおそらく難しいと思います。
ちなみに次の写真は左脚に載せた状態です。
ま、微妙な差ですが(笑)
さっきよりも多少まっすぐになったかと思います。
ちなみに手首の曲がり具合が良いかどうかの
判断については手の自重で曲がる分には
問題ないと感じています。
それを超えて弦に指を当てるために力を入れて手首を
曲げると指の動きが悪くなります。
この手首をまっすぐにするためにはヘッドを写真のように
なるべく高くする必要があります。
そのためにはギターリフトなどの補助具を使うことが必要になりますが、
ない方はストラップでも代用可能です。
まずはなるべくヘッドを高くして右手の手首がまっすぐになるように
ギターのポジションを動かしてみてください。
注意----------------------------------------------------------------------------------
こちらの最後の項では、私が参考にした”指で速弾きをするギタリスト”を
紹介する予定ですが、その方達の中にはすごく手首が曲がっている人もいます。
ただ、身体の構造上は手首がまっすぐな方が有利です。
フォームについては、あこがれのギタリストをまねることも大事ですが、
彼らがいつも理想的なフォームであるとは限らないと考えています。
人間の身体の構造を理解して、それにあったフォームで演奏することをおすすめします。
変わったフォームの超絶ギタリストもフォームを見直すことで"超"超絶ギタリストに
なれるかもしれないと考えることもできるというのが持論です。
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ちなみに、ヘッドを高くすることは左手に対しても有利に働きます
そのあたりは”左手のフォームも見直してみる”という項で書きます。
それでは次のページで指のフォームについて解説したいと思います。
愛知県豊田市ギター、弾き語り教室