それではベース音を聞き取る具体的な練習方法を紹介します。
これははじめにでも書いたように歌うことです。
そして歌う時は階名で歌います。
階名で歌う方法についてはこちらも参考にしてください。
最初に書いておきますが、この練習は今まで音感トレーニングを
したことのない人にとっては結構苦しい練習です。
階名で歌えと言われても、最初はしっくりきませんし、
何回も間違えるし、できたと思った次の日にまたできなくなったりしています。
私もそうでした。ただ、地道に続けることでだんだんと分かるようになります。
必ず!
断言しますが、
階名で歌えるようになるため、階名で音楽が聴こえるようになるためには
階名で歌う練習しかありません。
当たり前ですよね?
ギターが弾けるようになるためにはギターを練習するしかありませんよね?
ヴァイオリンを練習すればギターは少しはうまくなるかもしれませんが、
遠回りであることは誰が見ても明らかでしょう。
くどいですが・・・
階名で歌えるようになるためには、分からなくても何度も階名で歌ってください。
それでは、ベース音を歌う練習をしましょう。
まずはチューナーをご用意ください。
そして、聞き取れるようになりたいコード進行を決めてください。
コード進行が思いつかない人は最初はKey=Cで簡単なコード進行
C(Ⅰ)ーG(Ⅴ)ーC(Ⅰ)で練習しましょう。
慣れてくれば、好きな曲や定番コード進行を使って練習するといいでしょう。
定番コード進行が載っている本や音感に関するおすすめ教則本は
次項で紹介しますね。
それでは、上のC(Ⅰ)ーG(Ⅴ)ーC(Ⅰ)というコード進行を使って具体的な
手順を紹介します。
①最初のコードCのベース音であるC(ド)の音を楽器で鳴らして、
その音を歌ってみてください。
※この時に音があっているかを最初はチューナーで確認してください。
慣れてくればチューナーを使わなくても判断できるようになります。
②同じようにG(ソ)の音を楽器で鳴らして歌ってみてください。
③しばらく時間をおいてください(10秒程度)
④楽器を使わずに、先ほどのC(ド)とG(ソ)を歌ってください。
※音があっているかどうかをチューナーで確認してください。
⑤楽器でC(Ⅰ)ーG(Ⅴ)ーC(Ⅰ)のコード進行を何回か弾きます
この時に先ほど歌ったベースの動きを意識しながら聞いてください
⑥最後にコード進行を弾きながらベースの音を歌ってください。
⑦しばらく時間をおいてから(数分程度)、 ①から⑥を繰り返してください。
⑧①~⑦を繰り返えし練習し、ベース音が歌えるようになったと
感じたら、練習をやめてください。
最終確認練習の合間や休憩している時などにコード進行をいきなり弾いて
ベース音を歌えるかどうかを確認してください。
確認するときは、歌えたら終了し、また時間をおいて再度確認してください。
練習のポイントは青字で書いたところで、覚えたと思ったら必ず時間を
おいてください。
そして時間をおいてから再度思い出すという作業をしてください。
音程を把握するのも結局は記憶です。
英単語などを覚えるのと同じです。
そして、記憶するのに最も有効な手段はテストをする、
つまり思い出すという手順をとることです。
音感がなかなか身につかないという人はこの手順が
抜けている人が多いです。
例えば、一番よくない練習方法は音感関係の教則本に
付属している音源を聴くだけです。
また、よくても一度歌えたら終わりになってしまったり。
これらの練習には思い出すという手順が抜けているのが分かるでしょう。
一度に長時間練習する必要はないので、できたと感じたら
一度練習をストップして、適宜テストをする、思い出すということを
心がけてみてください。
愛知県豊田市ギター、弾き語り教室